勉強会

8月の勉強会 (2022/08/17)

8月の勉強会、担当はTさん。

テーマは「美術と音楽の共通点(接点)」でした。

印象派に代表されるセザンヌやモネ、マネ、ルノワールは

音楽で例えるとドビュッシーとラヴェルと言われているそうです。

はっきりとした輪郭線を曖昧にして捉えどころがない特徴や

その題材の雰囲気や香りまで漂わせる空気感を表現している共通点があります。

 

PB-1373 セザンヌ

 

W-8 モネ

 

TT-12 マネ

 

PB-932 ルノワール

 

また、絵が上手な音楽家で有名なのは、メンデルスゾーン、A・シェーンベルクです。

絵からインスピレーションを受けて作曲しています。

対して、音楽を絵にした画家も。

バイオリニストでもあったクレーは、音楽を絵画で表現しました。

カンディンスキーの抽象画が音楽を視覚化して表現したのはとても有名です。

 

PD-2988 クレー

 

PI-23 カンディンスキー

 

音楽や絵画を鑑賞するには、作られた時代背景や文化的、建築などを理解して楽しむことによって

より深くその作品を鑑賞できるのだと学ぶことができました。


7月の勉強会 (2022/07/29)

7月の勉強会はギャラリー四季の職人TJさん。

テーマは、著者・西岡文彦氏の新書「ビジネス戦略から読む美術史」でした。

『生活必需品ではない美術品を売るには高度な戦略が必要であるー。』

フェルメールの「牛乳を注ぐ女」や「真珠の首飾りの少女」が制作された背景や

印象派の価値が上がった背景から考察されるビジネス戦略は

知れば知るほど美術史の奥深さを感じます。

ピンチをチャンスと捉え、幾多の危機を乗り越えていくことは

ビジネスの世界だけではなく、アートの世界にも共通しているようです。


4月の勉強会 (2022/05/02)

4月の勉強会はF子さんによる「エデゥアール・マネ」についてでした。

 

19世紀のフランスの画家で「印象派の先駆者」「近代絵画の始祖」と呼ばれていますが、

画家としての道のりは険しく、フランスの伝統的な絵画が評価されるサロンでは嘲笑や酷評に見舞われ「大炎上」。

 

TT-12『草上の昼食』(複製画)

落選しまくり非難を浴びた革新的作品。

 

落選を繰り返し、評価は一進一退を繰り返していました。

しかし作品を書き続けたマネは、幼少の頃からの親友アントナン・プルーストが美術大臣に任命されると

その働きかけのおかげでマネの念願だったレジオンドヌール勲章を受章することができました。

 

保守的な世界での革新には、嘲笑や逆風がつきもの。

アートの世界がビジネスに活きるといわれるのは

共通した原則をみつけられて勇気をもらえるからかもしれません。


3月の勉強会 (2022/03/31)

3月の勉強会は、Mさんによる抽象絵画の先駆者「カジミール・マレーヴィチ」でした。

 

マレーヴィチは、キエフで生まれ幼少期のほとんどをウクライナで過ごしています。

モスクワ美術大学へ入学したのちに、芸術の自由と自立性を目指し対象物を描かない「シュプレマティズム」の代表的な芸術家となります。

代表作の「黒の正方形」は、これまでになかった黒に塗りつぶされただけの斬新な作品。

国際的な評価を得たのですが、1930年代、スターリン政権下のソ連で美術に対する考え方の保守化が徹底され

抽象芸術を「ブルジョア」芸術とみなされ、反スターリンの疑惑により投獄されてしまいます。

56歳で亡くなるまでの数年間は、抽象画を描けず伝統的な印象派のように農民や風景を描くこととなりました。

マレーヴィチの作品は公開が禁じられ、ソ連崩壊まで隠されていたのです。

 

芸術家が表現の機会を奪われてしまうのは、悲しいことです。

政治によって弾圧された芸術家の作品や魂はどこへいってしまうのでしょうか。

自由に描けたり作品を鑑賞したりすることは、当たり前ではないのかもしれません。

 


1月の勉強会 (2022/01/31)

1月の勉強会は担当Kさん。

テーマは「美術館をより楽しむためのアイテム紹介」でした。

 

美術館へフラっと立ち寄るのもよいですが、

予約をしてチケットを取ったなら、準備万端で最大限に楽しみたいものです。

美術館を楽しむ方法をKさんからレクチャーしてもらったので、一部ご紹介いたします。

 

①単眼鏡を持っていく

単眼鏡は近距離にピントを合わせるのに最適。

単眼鏡を使うことで、裸眼ではみえない細かい部分を楽しむことができます。

美術鑑賞におすすめの単眼鏡のポイントは以下の通りです。

●最短焦点距離30cm以下

●倍率 4倍 or 6倍

●明るさ 9以上

●アイレリーフ 15mm以上

 

②出品目録

感じたことを書き留めるリスト。

出展数が多い場合、見ない作品を決める勇気も必要、とのこと。

予め、どれを見るかをピックアップしておくのもよいです。

 

③鉛筆とクリップファイル

作品を汚損する恐れのあるペンやボールペン、シャープペンシルは持ち込みNGなのでご注意を。

 

④小銭

荷物はロッカーに預けて身軽な状態で鑑賞をおすすめします。

美術館によりますが、じっくり鑑賞すると思いのほか時間がかかることがあります。

 

⑤会期の始めに行く

もう一度行きたかった、となることもしばしば。

また終了間際は混雑するため、予約が取りにくくなります。

早めに予約を取れば間違いなしです。

 

*おまけ*

美術館の最後に、つい立ち寄ってしまうお土産ショップ。

最近ではコラボ商品やユーモアのあるお土産がたくさんあるので

それもお楽しみのひとつですね^^

 

こちらのブログでまたスタッフが訪れた美術館をご紹介していきたいと思います!


12月の勉強会 (2021/12/24)

12月の勉強会は、オリジナルのアーティフィシャルフラワーを製作しているSさん。

色彩検定を持っているSさんが選んだテーマは、「色彩調和から観る絵画」。

 

カラーシステムの知識と色彩調和の基本的な知識に加えて

色彩調和の方法から観る絵画を紹介してくれました。

 

例えば、自然の調和(ナチュラルハーモニー)と言われている色彩調和は、

同じ色でも黄色に近い色を明るく、青紫に近い色を暗くした配色にすると自然な調和感が得られるといわれています。

ルノワールの「庭にて、ムーラン・ド・ラ・ギャレットの木陰」を例として紹介してくれました。

また、ドミナントと言われる一つの色相やトーンで全体を支配することで共通の要素を持たせて統一感やなじみ感を与える考え方を言い、

クリムトの「肘掛け椅子の女」、ダヴィンチの「東方三博士礼拝図」、ピカソの「母と子」がドミナントの効果が使われています。

 

絵画から得られる心理的なイメージは、実は画家によって計算づくされた色彩調和なのかもしれません^^


11月の勉強会 (2021/11/30)

* * * * *

ギャラリー四季では、毎月スタッフが持ち回りでテーマを決めて勉強会を行っています。

テーマはギャラリー四季に関係していれば何でもOK。

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11月の勉強会は、WEB担当のMでした。

テーマは『アール・ブリュットについて』。

 

「アール・ブリュット」とは、フランスの美術家で「アンフォルメル」の代表的な作家でもあるジャン・デュビュッフェによって提唱された

『生の芸術』と呼ばれる表現で、「文化的処女性」と「純粋な独創性」を重要視した芸術のことを指します。

 

アール・ブリュットの巨匠とも呼ばれている「アドルフ・ヴェルフリ」は

不遇な幼少時代を過ごし、犯罪を繰り返して精神病院で過ごす中で

病気に苦しみながらも創作活動そのものが彼の生きる理由となり、人々を圧倒させる作品を生み出しています。

美術を学んでこなかった作家の作品によって、「芸術とは何か」「表現とは何か」を考えさせてくれることが

「アール・ブリュット」の魅力なのかもしれません。

 

特別展が終わったばかりですが、「アール・ブリュット展」があれば実際に足を運んでみたいと思っています。


9月の勉強会 (2021/09/28)

9月の勉強会を担当したのは、Tさんです。

テーマは今話題の「デジタルアート」について。

最近、ニュースで取り上げられているデジタルアート。

その歴史と注目されている最先端技術を利用した売買の仕組みなどを紹介してくれました。

 

アート、芸術にとって、大きな変化をもたらしているデジタルアートですが、

ギャラリー四季では、以前から多数お取り扱いをしております。

 

★ポップなデジタルアート

DG-13

 

DG-42

 

★癒し系デジタルアート

DG-365

 

C-5324

 

★メルヘンなデジタルアート

DG-461

 

DG-566

 

アーティストによる無限大∞の表現がデジタルアートの魅力です。

 

壁掛けすると、アーティスティックな空間になります。

 

DG-472

 

 

DG-338

 

 

C-5337

 

 

DG-490

 

洗練されたオフィスやビビッドな空間作りに、デジタルアートがおすすめです★


8月の勉強会 (2021/08/31)

8月の勉強会は西洋美術に詳しいMさん。

テーマは「持物=アトリビュートで人物特定。西洋美術の図像学アトリビュートについて学ぶ」でした。

 

古典的な西洋絵画を「持物(アトリビュート)」から誰なのかを探る、といった推理がとても興味深く、

例えば「百合」「棘のない薔薇」「赤と青い衣」にはそれぞれ意味があり、聖母マリアのトリビュートだそうです。

 

「カルロ・ドルチ作」 17世紀半ば

 

 

「羽付き帽子」「羽根つきサンダル」「カドゥケウス(杖)」がアトリビュートの人物は

ギリシャ神話に出てくる「ヘルメス(マーキュリー)」

 

「ポツダム宮殿の天井画」 1751年

この宮殿の天井画は第二次世界大戦で破壊されてしまい、写真のみしか残っていないそうです。

 

上記は発表の一部をご紹介しましたが、勉強会では他にも人物とアトリビュートが紐づけられた作品を紹介してくれました^^

 

ギャラリー四季には、西洋美術の作品もございます。

 

UU-31

こちらはラファエロの作品。

 

UU-16

有名なボッティチェリの作品。

 

上記はいずれも複製画の作品となっております。

 

新たな発見や知識を広げられるのもアートの魅力ですね!!

以上、8月の勉強会でした!


7月の勉強会 (2021/07/21)

7月の勉強会。

テーマはAさん担当の

「バンクシーって何者?」

ということで「バンクシー」についてでした。

 

ゲリラ的なスタイルで作品を残している謎のグラフィティアーティスト。

ハートの赤い風船と少女が描かれた有名な作品がサザビーズのオークションに競売がかけられ、

成立した直後、額に隠されていたシュレッダーによって

部分的に裁断されてしまったのは衝撃的で記憶に新しいかと思います。

 

そもそもグラフィティアートという落書きは違法行為で処罰される対象であるにもかかわらず、

そのアートを作品と認め保全させようする流れと、正体不明のアーティストのため著作権の主張が認められず

オークションや展覧会で流通された作品はバンクシー自身の利益にならないという矛盾した点が

今後も注目していきたいアーティストなのではないかと思いました。

 

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