勉強会

4月の勉強会 (2026/04/22)

4月の勉強会、テーマは「2026年 美術展案内」でした。

 

まずは、このテーマを選んだKさんが好きな「大ゴッホ展」のご紹介です。

「大ゴッホ展 神戸・福島・東京」

第1期:夜のカフェテラス  2026年5月29日(金)~2026年8月12日(水)上野の森美術館

第2期:アルルの跳ね橋      2027年10~2028年1月

 

現在、福島にて会期中の「大ゴッホ展」

5月に上野で開催されますが、2期に分かれていて展示が変わるのが特徴的。

第1期のタイトルになっているゴッホの風景画「夜のカフェテラス」。

黄色いライトが印象的な「カフェ・ヴァン・ゴッホ」は現在、観光名所となっているようです。

P-65 ゴッホ 「夜のカフェテラス」 複製画 

 

第2期のタイトル「アルルの跳ね橋」は、オランダの国宝とされており、国外に貸し出されることが非常に稀だそうです。

日本での公開は約70年ぶりになります。

ゴッホがアルルに移ってから間もないころに描かれ、明るい青や黄が印象的な作品です。

P-68 ゴッホ「アルルの跳ね橋」 複製画

 

つづきまして、こちらも日本人に大人気のフェルメール展をご紹介します。

「フェルメール《真珠の耳飾りの少女》」

2026年8月21日(金)~9月27日(日) 大阪中之島美術館

14年ぶりに「真珠の耳飾りの少女」が大阪にやってきます。

P-62 フェルメール「真珠の耳飾りの少女」 (このなんとも謎めいた感じが魅力的です)

2012年の「マウリッツハイス美術館展」以来、14年ぶりの来日となるフェルメールの《真珠の耳飾りの少女》

今回の来日は、マウリッツハイス美術館の改修工事による臨時休館に伴い実現することとなったようです。

同館のマルティネ・ゴッセリンク館長によると「日本の皆さまに送り届けられる、おそらくは最後となるであろう特別な機会」とのこと。

日本で愛される《真珠の耳飾りの少女》を、この目で見られる最後の貴重な展覧会になりそうです。

なお、展覧会は大阪のみの開催で、他地域への巡回はありません。

会期期間も約1か月と短め・・・。

「遠いけど、みたい・・・。」とあちこちでスタッフの葛藤がうかがえました。

大混雑になること間違いなしです。

 

「大英博物館 日本美術コレクション 百花繚乱」

2026年7月25日(土)~10月18日(日) 東京都美術館

大英博物館の日本美術コレクションから、喜多川歌麿の貴重な肉筆画≪文読む遊女≫や

円山応挙≪虎の子渡し図屛風≫、葛飾北斎≪万物絵本大全図≫版下絵などを含む、

江戸時代の屏風、掛け軸、絵巻の作品が展示されます。

2024年青森県中泊町の宮越家にある襖絵と大英博物館が所蔵する襖絵は一連作品だったことが判明し話題となりました。

アメリカのシアトル博物館が所蔵している襖絵も合わせて、今回の展示で3か国に分かれた襖絵が約150年ぶりに再会を果たします。

日本美術好きは必見の美術展になりそうです。

 

つづいて、秋ごろに楽しめる美術展です。

「オルセー美術館所蔵 いまを生きる歓び d’Orsay」

2026年11月14日~2027年3月28日

東京都美術館開館100周年を記念した、オルセー美術展。

オルセー美術館は印象派の画家の作品が数多く所蔵されていることで有名です。

ルノワールやミレー、モネ、ゴッホなど有名画家の作品がくるようです。

P-73 ミレー「落穂拾い」

こちらは期間が長めです。(ゆったり構えていると、会期ぎりぎりで行くことになってしまうのですが・・・)

上野の桜が楽しめる期間までやっているので、お花見シーズンはさらに混雑しそうですね。

ゆっくり鑑賞したい方は、早めに行くのが得策かもしれません。

 

ほかにも

「マリー・アントワネット・スタイル」

2026年8月1(土)~2026年11月23日(月・祝) 横浜美術館

 

「マリメッコ展」

2026年10月3日(土)~2026年12月20日(日) 東京都庭園美術館

 

など控えております。

Kさんが紹介してくれたおかげで、「どの美術展に行こうかな」と、じっくり計画を立てられそうです。

 


11月の勉強会 (2025/11/28)

11月の勉強会は、Tさんが実際に訪れた府中市美術館の展覧会、

「フジタからはじまる猫の絵画史 -藤田嗣治と洋画家たちの猫-」のレポートでした。

 

パリで活躍した 藤田嗣治(レオナール・フジタ) が描いた猫を起点に、日本の洋画家たちによる猫絵画の歴史をたどる企画展。

愛猫家として知られる藤田嗣治は、数多くの猫の作品を残しました。

西洋絵画の伝統に基づき獣性を強調した表現を試みた時期を経て、戦後には、擬人化された猫が人間のように振る舞う、ユーモラスで親しみやすい作品を描くようになります。

芸術の枠にとらわれない自由でのびやかな創作によって生まれた藤田の猫の絵は、他の洋画家たちにも影響を与え、やがて 日本の洋画における特徴的なモチーフ として定着していきました。

 

 

人の心に温かさや癒しをもたらす猫の愛らしさは、現在もなお、現代アートの表現として受け継がれています。

 

なお、2026年には「東京猫美術展」 が O美術館 にて開催される予定です。

2026年2月20日〜25日 ★猫の日2/22にゃんにゃんにゃんの週

 

※画像はお借りしました。

 

猫アートを中心とした現代アート展示で、多くの猫作品と猫好きの作家が参加する展覧会。

画家・イラストレーターなど 多数の猫作品 が並ぶ予定で、猫好き・アート好き両方楽しめそうです。

 

ギャラリー四季にも、猫の作品を多数ご用意しております。

 

B-1185

 

PC-4756

 

寒い季節、ほっこりした猫アートは、心温まるとっておきの癒しですね。

 


10月の勉強会 (2025/10/31)

10月の勉強会は、Mさんより「HOKUSAI-ぜんぶ、北斎のしわざでした。展」(東京・京橋 CREATIVE MUSEUM TOKYO)のレポートを発表していただきました。

江戸時代の絵師・葛飾北斎といえば、90年の生涯でおよそ3万点もの作品を手がけた多作な作家として知られています。

その卓越した表現力は、印象派の画家をはじめとするヨーロッパの芸術家たちにも大きな影響を与えたそうです。

 

今回の展覧会では、そんな北斎の表現を「現代アニメやマンガのルーツ」として新たな視点から紹介。

集中線・効果線、爆発や閃光、波や風といった自然現象の描写、時間の経過の表現、妖怪や幽霊、略画や一筆画、ギャグ描写、アニメ風の原画など、北斎の革新的な手法が多角的に展示されているとのことでした。

 

北斎の作品に見られるダイナミックな構図や、現代にも通じる表現の数々。

「北斎×現代アニメ」というユニークな切り口で、北斎の新たな魅力を発見できる展覧会となっているようです。

こちらの展覧会は、11月30日まで開催されています。興味のある方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

「HOKUSAI-ぜんぶ、北斎のしわざでした。展」

 


7月の勉強会 (2025/07/08)

7月の勉強会テーマは「ヴォルフガング・ベルトラッキ~ドイツの天才贋作師 美術界をだました男~」でした。

 

ベルトラッキをご存知でしょうか。

2024年6月、アメリカのメディアによる贋作者ベルトラッキの特集によって、

日本の徳島県立近代美術館、高知県立美術館、マリー・ローランサン美術館が所蔵する絵画が

ベルトラッキの贋作ではないかとの疑惑が浮上しました。

徳島県立近代美術館と高知県立美術館は、それぞれの調査の結果、2025年3月に贋作であったと正式に表明。

(マリー・ローランサン美術館は、AI判定において72.5%贋作という結果がでましたが、正式にはっきりとは認めていません。)

 

スタッフMさんは、このベルトラッキの生い立ちから贋作を制作するにいたる過程、贋作に対する思想など、発表してくれました。

 

贋作は、人を騙して利益を得る作品。

これは、れっきとした犯罪です。

実際にベルトラッキと妻ヘレネは、ドイツ警察に逮捕されています。

 

しかしながら、美術館で30年近くもひとの目に触れ、有名作家の芸術作品として展示された作品はいったい何なのでしょうか。

 

美術鑑賞とは・・・?

作品の価値とは・・・?

創作、芸術とは・・・?

 

刑期を終えたベルトラッキは、妻とともにスイスへ移り住み、現在は自分の名前でオリジナル作品を創作し販売しているそうです。

思わぬ角度から、芸術を考えるきっかけを作ったことは確かですが、命懸けで作品を創造したアーティストにとっては許しがたいこと。

 

ベルトラッキの作品をどう捉えるか。

さまざまな視点から、多くのことを考えさせられる勉強会になりました。


2月の勉強会 (2025/02/26)

2月の勉強会は、モネ展に行ってきたTJさんによる「クロード・モネ」についてでした。

 

モネは日本人に大変人気があり、今回のモネ展も大盛況の様子。

そのモネを題材に、生い立ちから有名画家との出会い、作風の変遷まで

実に12ページに及ぶ資料をもとに勉強会が開催されました。

(資料作成に協力していたMさんもお疲れさまでした。)

 

若い時から日本贔屓だったモネは、浮世絵の平面的な描写や大胆な構図、

自然の一瞬をとらえる視点など、日本文化の影響を多大に受けています。

また、四季の移ろいを捉える繊細な感性やぼんやりとした色彩の幻想的な雰囲気は、

日本の「ぼかし」技法や「余白の美」と調和しているようです。

 

「睡蓮」 

90×108cm(額外寸)

 

「睡蓮(ジヴェルニーの日本の橋)」

50×59cm(額外寸)

 

長く愛されているモネの作品は、日本人である私たちの潜在的な美意識や感性に強く響き、

穏やかで豊かな時間を与えてくれるようです。

 

モネ展は、3月7~6月8日まで、京都市京セラ美術館にて開催されます。

TJさん曰く、同じ「睡蓮」の作品でも全く違った構図や作風がとても興味深いものだったとのこと。

モネの勉強会が終わった後に、スタッフから「京都へ旅行がてら、モネ展に行くのありかも・・・」なんて声も上がっていました。

会期が終わってから、行っておけばよかったかな・・・は、美術展あるあるですね。

 

ご興味がある方はぜひ。

京都市京セラ美術館 「モネ 睡蓮のとき」

 

ギャラリー四季のモネの作品はこちら→モネ・C


1月の勉強会 (2025/01/15)

2025年1月最初の勉強会は、Tさんによる「巨匠たちの自画像と絵画の紹介」でした。

 

どの巨匠が描いた自画像かをクイズ形式で出題され、スタッフの知識が試されました。

作品を目にすることは多くても、自画像は・・・とても難しい・・・。

 

それでも勉強会で学んできた知識を活かして、なかなかの正答率でした。

 

「イケメン!」という声が上がったドラクロワ。

 

間違えやすい

「モネ」

「マネ」

 

最高得点のMさんが唯一間違えたというのはこちら。

 

上がレンブラントで、下がルーベンスでした。

 

 

Tさんは、2024年6月ボストン美術館を訪れていて、

実際に撮影した巨匠の作品を紹介してくれました。

 

【クロード・モネの作品】

「ラ・ジャポネーズ」

「積みわら(朝の雪の効果)」

 

【オーギュスト・ルノワールの作品】

「草原で花を摘む少女たち」

「日傘をさした女性と子ども」

 

【フィンセント・ファン・ゴッホ】

「ルーラン婦人ゆりかごを揺らす女」

「オーヴェルの家々」

 

額の豪華さに目を奪われます。

大きさや色彩を含めて、作品が放つ存在感を肌で感じられる貴重な機会。

なんとも羨ましい体験です。

 

以上、1月の勉強会でした!


11月の勉強会 (2024/11/15)

11月の勉強会は「日本の伝統的な文様7選」でした。

 

日本の和柄には、豊かな文化や伝統、そして信仰から生まれた柄にはさまざまな思いが込められており、

現代のデザインやファッション、アートにも影響を与え、国内外で愛されています。

 

浮世絵の中に描かれている着物の柄や、何気なく目にしている柄に込められた思いを学びました。

「青海波(せいがいは)文」「七宝(しっぽう)文」「矢絣(やがすり)文」「市松(いちまつ)文」等・・・

柄には、豊かな自然を表現したものや災難厄除、子孫繫栄のご利益を願ったものなど様々な思いが込められています。

 

文様ひとつひとつに込められた思いを意識して浮世絵や日本画を鑑賞するのも楽しみ方のひとつです。


9月の勉強会 (2024/10/09)

9月の勉強会は「蔦屋重三郎~江戸のメディア王と呼ばれた男~」についてでした。

 

蔦屋重三郎は江戸時代中期に「版元(出版社)」として「浮世絵」の黄金期を築いた人物。

その蔦屋重三郎の生い立ちから喜多川歌麿との出会い、浮世絵で成功を収めるまでを学びました。

 

江戸時代の日本を映し出す浮世絵は、海外からのお客様のお出迎えにおすすめのアートです。

 

浮世絵の作品はこちら

 

★作品を探す>キーワード【浮世絵】で検索いただけます。

 


7月の勉強会 (2024/07/31)

7月勉強会のテーマは「データでみるギャラリー四季」でした。

こちらのテーマを選んだのは経理担当のKさん。

スタッフが今までに見たことのないデータやランキングもあり、目から鱗でした。

 

業種別割合のグラフはHPに掲載しましたので、ご紹介いたします。

病院・介護施設様が約半分を占めております。

 

様々な業種で絵画やアート作品を幅広くご活用いただいております。

所有せずに価値を共有できるのはレンタルならでは。

まずは、お気軽にお問い合わせくださいませ。

★メールでのお問い合わせはこちら

☆お電話でのお問い合わせは TEL:044-871-0223

  受付時間9:00~17:00(月~金※祝祭日除く)


6月の勉強会 (2024/06/28)

6月の勉強会のテーマは

「いろいろな構図《空間》」について、Sさんが発表してくれました。

 

15世紀イタリアのルネサンス期に確立された「線遠近法」のなかでも

消失点を1つもつ「一点透視法」は、レオナルドダヴィンチの「最後の晩餐」が有名です。

Z-4 「最後の晩餐」

一点透視法は、真正面からみている構図です。

キリストの右のこめかみに設定された消失点。

実際にキリストのこめかみからは制作に使ったと思われる釘痕が残っています。

 

二点透視法は、ゴッホの作品で使われています。

TT-5 「オーヴェールの教会」

縦の線はすべて地平線に対して垂直で、真正面から真横に少し回転した構図。

手前に飛び出して見えるのが特徴です。

 

三点透視法は、俯瞰(上から見た図)や煽り(下から見た図)の構図です。

絵画では、あまり使われないようですが、ゴッホの作品は三点透視法の効果も使われているようです。

 

ほかにも、大気がもつ性質を利用した「空気遠近法」があります。

遠景に向かうほどに対象物は青みがかったり、白みがかったり見え、

遠隔線が不明瞭になり、対象物が霞んで見えます。

これを利用したのがレオナルドダヴィンチの「モナリザ」です。

UU-15 「モナリザ」

色彩上の工夫により、空気遠近法という技法が確立されることになりました。

 

そのほかにも、色彩遠近法、消失遠近法、曲線遠近法、上下遠近法、重畳遠近法、斜投象法など、

様々な遠近表現があり、絵画はいくつかを組み合わせてできています。

ただし、科学的な技法に頼ってばかりいるのではなく、バランスが考えられているのが名画と言われるもので、

ドイツの心理学者であり、視覚的芸術における知覚構造を分析したルドルフ・アルンハイムの言葉に集約されています。

 

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世の中でバランスが取れている状態というのは部分的、

もしくは一瞬しかなく、世界はつねに有為転変している。

そして芸術というのは、そういう中で、バランスが取れた、

一瞬の理想的な空間を絵の中に組織化しようとする試み。

絵は単にバランスを取ることが目的なのではなく、その方法は無限にあり、

どうバランスを取っているかという点に意味が込められている。」

                   ルドルフ・アルンハイム

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絵画を鑑賞する際には、ぜひどのような空間を表現しているのか、構図にも着目してみてください。